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戦後70年談話 韓国の反応「非常に失望」

安倍首相が発表した戦後70年談話に関して、韓国の政界・メディアから
さまざまな反応が出ています。



韓国は談話発表前から、安倍首相が村山談話の4大キーワード
「植民地支配、侵略、おわび、反省」を今回の談話に盛り込むかどうかに
非常に注目していました。

そのことから、今回の韓国の反応を見てみても、
この4大キーワードを盛り込んだかどうかに言及している意見が
非常に多いような気がします。

安倍首相の戦後70年談話に関する韓国の反応を以下にまとめてみました。

韓国与党の反応


▼韓国与党セヌリ党の金栄宇(キム・ヨンウ)首席報道官

「日本の侵略の歴史に対する反省と謝罪に直接言及したというより、
 過去形で遠まわしに表現した」

「(旧日本軍の)慰安婦問題についても女性たちの名誉と尊厳が傷ついたと
 間接的に言及したのは残念だ」

「談話のあいまいな表現にこだわるよりも、
 今後日本が過去の歴史に対し心からの反省と平和のための
 実践的な努力を見せるよう求めていく」

「過去の歴史についての反省とおわびなどに言及したという点では、
 意味のある談話だと思う」

「罪のない人々に日本が与えた損害と苦痛の歴史に触れながら
 断腸の念を禁じ得ないとする表現まで用いたことから、
 過去の歴史に対する安倍首相の複雑かつ哀惜の思いがうかがえる」


韓国最大野党の反応


▼韓国最大野党、新政治民主連合・金聖洙(キム・ソンス)報道官

「真の反省と謝罪がない」

「非常に失望」

「安倍談話は戦後50周年の村山談話の4大キーワードである植民地支配、
 侵略、おわび、反省をすべて表現したが、巧妙な方法で責任を避けた」

「侵略と植民地支配を避けられない選択だったと表現し、
 加害者としての責任を事実上回避した」

「特に(旧日本軍の)慰安婦問題についても、
 『尊厳を傷つけられた女性』という表現で避けたのは非常に残念」

「一言で言えば、侵略と植民地支配に対する真の謝罪と反省の代わりに、
 外交的修辞で責任回避にのみ没頭した談話」

「安倍首相は歴代内閣の立場は今後も変わらないと言ったが、
 村山談話から大きく後退した談話であり、すでに変質してしまった」

「戦争を否定しながら安保関連法案を推進する態度は矛盾している」

「過去の歴史の責任を回避する態度では
 日本は決して未来志向的な国になれない」


韓国メディアの反応


▼ソウル聯合ニュース

「植民地支配と侵略についても言及したものの、
 日本の行動として明示しなかった」

「自らの言葉で謝罪せず、『過去形』の表現を用いた。
 『先の大戦における行い』が何を示すのかについても明白にしなかった」

「日本の加害行為を明確に表現し、謝罪した
 村山談話や小泉談話とは差がある」





戦後70年談話に関する韓国の反応をみてみると、
政府与党の反応と野党・メディアの反応に
若干の違いがあるような感じがします。

与党は「意味ある70年談話」と一定評価していることから、
今後の日韓関係・日米韓関係を考慮したとの指摘もあります。

ちなみに、アメリカ政府は今回の戦後70年談話について
「歓迎」を表明しています。

結局、談話を否定したのは中国と韓国だけなのであって、
アメリカ・欧州・東南アジアいずれも歓迎の姿勢を示してくれています。



2015-08-15 | 共通テーマ:ニュース | nice!(0) | 編集

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